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五十肩は動かした方がいい?安静にした方がいい?
五十肩は動かした方がいい?安静にした方がいい?
五十肩になると、「痛くても動かした方がいい」という話と、「無理に動かさず安静にした方がいい」という正反対の説明を聞くことがあります。
実際には、どちらか一方が正しいわけではありません。
五十肩では「今どの時期なのか」が重要です。
五十肩とは?
一般に五十肩と呼ばれる病気の代表が「肩関節周囲炎」や「凍結肩」です。
特に凍結肩では、肩関節を包む関節包が硬くなり、腕が上がらない、背中に手が回らない、外側へ回せないといった可動域制限が起こります。
自分で動かしても動かないだけでなく、他の人に動かしてもらっても動きにくいことが特徴です。
痛みが強い時期に無理やり動かす必要はない
発症初期では、夜間痛が強い、寝返りで痛い、急に動かすと激痛が出るということがあります。
この時期に強いストレッチを繰り返すと、かえって痛みが増える患者さんもいます。
「痛みに耐えて動かせば早く治る」というものではありません。
ただし、ずっと安静もよくない
痛みがあるからといって数か月間ほとんど肩を動かさないと、さらに可動域が低下する可能性があります。
痛みの程度に合わせて動かせる範囲を維持し、徐々に可動域と筋力を回復させていくことが大切です。
「いつでも同じ運動」ではない
五十肩では、痛みが強い時期、硬さが目立つ時期、可動域が戻ってくる時期で治療内容を変える必要があります。
初期には痛みを抑えながら無理のない可動域を維持し、痛みが落ち着いてから徐々にストレッチや筋力トレーニングを増やします。
本当に五十肩なのかを確認する
肩が痛くて上がらない病気は五十肩だけではありません。
腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、変形性肩関節症、頚椎疾患などでも似た症状が出ます。
したがって、最初に正しく診断することが重要です。
TGOCでの考え方
肩の可動域、筋力、夜間痛、圧痛などを確認し、必要に応じてレントゲンや超音波などで評価します。
五十肩であれば、痛みの段階に合わせてリハビリテーションを調整します。
「とにかく動かす」「とにかく休ませる」という一律の治療ではなく、その時期に合わせることを重視します。
まとめ
五十肩は、痛みが強い急性期に無理やり動かす必要はありません。
一方で、長期間全く動かさないこともおすすめできません。
痛みの程度と病期に合わせて、動かす量を調整することが重要です。
また、拘縮期に入り肩の動きが強く制限されている場合には、リハビリだけでなく、注射治療やPRP療法などを組み合わせることも選択肢になります。
五十肩は、炎症が強い時期と、関節包が硬くなって動きにくくなる時期では治療の考え方が異なります。そのため、「とにかく動かす」のではなく、その時の状態に合わせて治療方法を選ぶことが大切です。
PRP療法について詳しくはコチラから。
文責:高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック 院長 松﨑 時夫
<参考文献>
・Effects of Exercise Intervention with and without Joint Mobilization in Patients with Adhesive Capsulitis: A Systematic Review and Meta-Analysis. 2023.