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肩が痛くて夜に眠れない。五十肩と腱板断裂の違い
夜に肩が痛くて眠れない
「夜になると肩が痛くて眠れない」「痛い方を下にして寝られない」という症状は、肩の病気でよくみられます。
その代表が五十肩と腱板断裂です。
夜間痛だけでは区別できない
五十肩では、夜間痛が非常によくみられます。
初期の凍結肩では、強い夜間痛、患側を下にして眠れない、急な動作で痛い、自動・他動ともに可動域が低下することなどが特徴として挙げられています。
しかし腱板断裂でも夜間痛は起こります。
そのため「夜痛いから五十肩」とは診断できません。
五十肩では「他の人が動かしても硬い」
重要な違いの一つが可動域です。
五十肩では、自分で腕を上げにくいだけでなく、診察で医師が肩を動かそうとしても動きにくくなっています。
特に外旋が制限されやすくなります。
腱板断裂では筋力低下が目立つことがある
腱板断裂では、「腕が上がらない」というより、「腕を上げる力が弱い」ことがあります。
他動的には比較的よく動くのに、自力では上げられない場合には腱板損傷を疑います。
ただし、痛みが非常に強ければ腱板断裂でも肩が硬くなることがあり、両者が同時に存在することもあります。
超音波やMRIが役立つ
腱板断裂が疑われる場合には、超音波やMRIが役立ちます。
小〜中程度の症候性全層断裂では、リハビリでも手術でも患者立脚型評価が改善することが示されていますが、治療方針は断裂の大きさ、年齢、活動性などによって変わります。
夜間痛が続くなら一度診断を
五十肩と思って何か月も自己流のストレッチを行っていたところ、実際には腱板断裂だったということもあります。
逆にMRIで腱板断裂が見つかっても、現在の痛みの主な原因が凍結肩であることもあります。
画像だけでも、症状だけでも判断できません。
まとめ
五十肩と腱板断裂は、どちらも夜間痛を起こすため、痛みの特徴だけでは区別できません。
五十肩では自動・他動ともに可動域が低下し、腱板断裂では筋力低下が目立つことがあります。
夜間痛が続く場合や腕が上がらない場合には、一度整形外科で原因を確認することをおすすめします。
文責:高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック 院長 松﨑 時夫
<参考文献>
・American Academy of Orthopaedic Surgeons. Management of Rotator Cuff Injuries Evidence-Based Clinical Practice Guideline. 2025.