自費診療について

PRP療法(TGOC®式)

PRP療法(TGOC®式)について

当院では、多血小板血しょう(Platelet-Rich Plasma:PRP)による治療を行っております。このPRP療法とは、ご自身の血液中にある血小板を濃縮し、それを患部に注射することで組織の修復や再生を促すことが期待され、本来の治癒力を高めていく治療法です。

「症状が長い間なかなか良くならない」
「長年の痛みがつらい」
「手術以外の選択肢として再生医療を受けてみたい」
上記のような方は一度ご相談ください。

PRPの作製方法/所要時間は30〜40分程度 当日投与(日帰り)

当院で行うTGOC式PRP療法とは

PRPは、2001年にロバート・マークス博士が定義しており、血小板濃度が正常の4倍以上の濃縮が推奨されています。当院では血小板数を計測し、濃縮率の高い2回遠心法を採用しています。

また、白血球の含有量によりLR-PRP(白血球多)とLP-PRP(白血球少)に分類し、患者さんに応じて使い分けています。

当院のPRP療法の考え方:TGOC式プロトコールについて

高精度な濃縮(2回遠心法)

承認済み医療機器を用い、2段階の遠心分離プロセスを徹底。

MARSPILL分類に基づく品質管理

作製したPRPの血小板数・白血球・赤血球数を計測し、MARSPILL分類に基づいたPRPを提供。

組成の個別最適化

症例や部位に合わせてLR-PRP(白血球が多い)かLP-PRP(白血球が少ない)かを選択。患者様一人ひとりに適した組成を提供。

フレッシュな血小板(非活性化)

外因性の活性化剤を使用しない「非活性」での投与を選択。体内での自然な成長因子放出プロセスを重視し、血小板本来のエクソソームや成長因子を含有したまま投与。

エコーガイド下投与

超音波診断装置(エコー)を用いて、炎症部位や損傷部位のピンポイントな位置へ確実にPRPを届けます。

PRP療法の標準規格:MARSPILL分類

PRPの分類としてMARSPILL分類が知られており、PRPの品質や組成を7つの指標で詳細に定義したものです。従来の方法よりも精密にPRPの内容を評価できるため、患者様一人ひとりに最適な治療計画を立てるための重要な指標となっています。

M(Method):作成方法

使用した遠心分離機やデバイスの種類、手動か自動かなどを特定します。

A(Activation):活性化の有無

塩化カルシウムやトロンビンなどを用いて、血小板をあらかじめ活性化させたかどうかを指します。

R(Red Blood Cells):赤血球の混入

赤血球が含まれているか(RBC-rich)、除去されているか(RBC-poor)を区分します。

S(Spin):遠心分離の回数

遠心分離を1回行ったのか、2回(ダブルスピン)行ったのかを示します。

P(Platelets):血小板の濃度

最終的なPRP中の血小板濃度、および元の血液(全血)と比較した濃縮倍率です。

I(Injections):注入方法

投与部位や注入回数、ガイド下(超音波など)での注入かどうかを記録します。

L(Leukocytes):白血球の含有

白血球が多いタイプ(LR-PRP)か、少ないタイプ(LP-PRP)かを分類します。

L(Light):光活性化の有無

特定の波長の光を照射して血小板を刺激するプロセスがあるかどうかを確認します。

なぜこの分類が重要なのか

PRP療法は、血液の組成や作成プロセスによってその効果が大きく異なります。MARSPILL分類を用いることで、治療の透明性を高め、医学的根拠(エビデンス)に基づいた質の高い医療を提供することが可能になります。

自費診療料金表

治療内容料金(税込)
シングルPRP(1キット)39,600円(中高生29,700円)
ダブルPRP(2キット)79,200円

※保険診療の適用外(自費診療)です。
※料金は予告なく変更になる場合があります。詳細は診察時にご確認ください。

よくある質問

PRP療法って、どんな治療ですか?

A:ご自身の血液から「血小板が多い成分(PRP)」を作って、痛みのある場所に注射する治療です。血小板に含まれる成長因子が体の修復を後押しすることで、痛みの軽減や回復を目指します。手術は行わず、注射で行う治療です。

当院のPRPは何種類ありますか?

A:当院は2種類です。シングルPRP(1キット)とダブルPRP(2キット)があります。「ダブル」はキットを2つ使う分、PRPの量が増えやすく、広い範囲や症状が強いケースで検討することが多いです。

どんな症状に向いていますか?

A:主に関節・腱・靭帯などの慢性的な痛みや損傷に使います。変形性関節症などの関節の痛み、腱の痛み(膝蓋腱、アキレス腱、足底腱膜、肘、肩など)、靭帯や腱の軽度〜中等度の損傷などです。適応は診察と画像所見で判断します。

どのくらいで効いてきますか?

A:すぐに痛みが消えるタイプの注射ではないことが多いです。早い方だと1〜2週間で変化を感じますが、1〜2か月かけてじわじわ実感する方もいます。効果の出方には個人差があります。

何回くらい必要ですか?

A:1回で様子を見る場合もあれば、複数回を提案する場合もあります。部位(関節か腱か)や重症度、生活の負荷で変わるので、診察で治療計画を相談します。

軟骨や組織は元通りになりますか?

A:PRPは「自己修復を助ける」治療です。変形した骨や、すり減った軟骨が完全に元に戻ることを保証する治療ではありません。炎症を落ち着かせて、痛みや機能を改善し、悪化を抑えることが目的です。

副作用やリスクはありますか?

A:ご自身の血液を使うため、アレルギーや拒絶反応は基本的に起こりにくいです。一般的な注射と同様に、注射部位の痛み、腫れ、内出血が出ることがあります。

注射後に痛みが増えることはありますか?

A:あります。当日〜翌日くらいまで痛むことが多いです。多くは時間とともに落ち着きます。強い痛み、強い腫れ、熱感が続く場合はご連絡ください。

いつから運動できますか?

A:痛みがなければ翌日から運動は可能です。当日は基本的に安静にしてください。翌日は痛みがなければ軽い運動はOKです。競技復帰や筋トレ再開は、部位と症状に合わせて段階的に調整します。

費用はいくらですか?

A:シングルPRP(1キット):39,600円(税込)、ダブルPRP(2キット):79,200円(税込)です。保険は原則適用外(自費診療)です。

※なお、これらの方法は「治療の考え方を整理するための参考」であり、特定の治療効果を保証するものではありません。

受診前に確認しておきたいこと

治療時間はどのくらいかかりますか?

A:採血から注射終了まで、おおよそ30分〜1時間程度です。採血後、遠心分離機にかけてPRPを作成する待ち時間があります。作成後はすぐに注射を行い、当日はそのままご帰宅いただけます。

抗凝固薬を飲んでいますが、治療できますか?

A:基本的には可能ですが、必ず事前に医師へお伝えください。お薬の種類によっては、注射後の止血に時間がかかる場合や、内出血が広がりやすくなる場合があります。

食事の制限はありますか?

A:特にありません。通常通りお食事を摂っていただいて構いません。

当日はお風呂に入ってもいいですか?

A:シャワー浴は当日から可能です。湯船に浸かるのは、翌日からをおすすめしています。注射部位はこすらないようにしてください。

お酒(アルコール)は飲んでもいいですか?

A:当日はお控えください。翌日以降、痛みの様子を見て再開してください。

ヒアルロン酸注射やステロイド注射とは何が違いますか?

A:ヒアルロン酸は関節の潤滑、ステロイドは強い抗炎症作用が主な目的です。PRP療法は組織の修復を促し「治癒能力を高める」治療で、長期的な改善を目指す点が異なります。

治療を受けられない人はいますか?

A:がん治療中の方、活動性の感染症がある方、血小板減少症など血液の病気がある方、妊娠中の方は治療を行えない場合があります。詳しくは診察時にご相談ください。

※なお、これらの方法は「治療の考え方を整理するための参考」であり、特定の治療効果を保証するものではありません。