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足底腱膜炎は自然に治る?体外衝撃波治療が使われる理由
朝、最初の一歩が痛い
「朝、最初の一歩が痛い」。この症状で代表的なのが足底腱膜炎です。
かかとの痛みの中でも非常に多くみられる疾患です。
足底腱膜とは?
足底腱膜は、かかとの骨から足の指の方向へ伸びる強い組織です。
歩いたり走ったりするときに足のアーチを支えています。
ランニング、長時間の立ち仕事、体重増加、足関節の柔軟性低下などによって繰り返し負荷がかかると、踵付近に痛みが出ます。
自然に治ることはある?
足底腱膜炎は、時間とともに改善する患者さんも多い疾患です。
しかし改善まで数か月以上かかることもあり、その間に運動や仕事が大きく制限される場合があります。
そのため、「自然に治る可能性があるから何もしなくてよい」というわけではありません。
基本治療は負担を減らしながら機能を改善すること
治療では、ふくらはぎ・足底腱膜のストレッチ、足部や下腿の筋力改善、運動量の調整、靴やインソールの調整などを行います。
多くの場合、まず保存治療から開始します。
なぜ体外衝撃波を使うのか?
数か月以上続く難治性の足底腱膜炎では、体外衝撃波治療が選択肢になることがあります。
手術をせずに体外から治療できることが大きな特徴です。
2024年のシステマティックレビュー・メタ解析でも、足底腱膜症に対する体外衝撃波治療の疼痛改善効果が検討されています。
ただし、照射方法やエネルギー量などが研究によって異なるため、すべての患者さんに同じ効果が得られるわけではありません。
骨棘が痛みの原因とは限らない
レントゲンで踵骨に「骨棘」が見つかることがあります。
しかし骨棘があっても痛みがない人もいます。
したがって「骨棘があるから痛い」と単純に考えるのではなく、実際にどこに圧痛があるか、足底腱膜の状態はどうかを確認することが大切です。
TGOCでの考え方
足底の痛みでは、足底腱膜炎以外にも疲労骨折、神経障害、脂肪体の障害などがあります。
まず診断を確認したうえでリハビリ、運動量調整などを行います。
それでも長期間症状が続く場合には、体外衝撃波治療を検討します。
また体外衝撃波治療で効果が不十分である場合はPRP療法も選択肢として提案します。
まとめ
足底腱膜炎は自然に改善する場合もありますが、数か月以上痛みが続くことも珍しくありません。
治療の基本はストレッチ、筋力改善、負荷調整などです。
難治例では体外衝撃波治療も選択肢となります。
「かかとが痛い=足底腱膜炎」とは限らないため、痛みが続く場合には一度原因を確認することが大切です。
体外衝撃波治療について詳しくはコチラをご覧ください。
PRP療法について詳しくはコチラをご覧ください。
文責:高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック 院長 松﨑 時夫
<参考文献>
・Lippi L, et al. Efficacy and tolerability of extracorporeal shock wave therapy in patients with plantar fasciopathy: systematic review with meta-analysis and meta-regression. Eur J Phys Rehabil Med. 2024;60:832-846.