集束型体外衝撃波治療
集束型体外衝撃波治療について
慢性的な痛みの軽減と、腱・骨などの組織修復を促す”非侵襲的”治療です。
集束型体外衝撃波治療(ESWT)は、体の外から衝撃波を患部へ狙って集中的に照射し、痛みの軽減と回復反応(治癒のスイッチ)を引き出す治療法です。手術や注射のような侵襲を伴わず、外来で受けられます。当院ではBTL-6000フォーカスを使用しております。



こんな方におすすめ
- 3か月以上つづく腱の痛み(かかと・肘・膝・アキレス腱・肩 など)
- 保存療法(薬・注射・リハビリ)で改善が不十分
- 手術は避けたい/早く活動やスポーツに戻りたい
- 疲労骨折・骨癒合遅延など、骨の治りが気になる
治療の特徴
非侵襲的(切らない治療)
体外から照射するため、入院の必要がなく外来で行えます。
高い除痛効果が期待できる
慢性的な痛みに対して、優れた除痛効果が期待できる治療法です。
組織修復を後押し
血管新生の促進、成長因子の放出などにより、腱や骨の修復を促します。
作用のイメージ(何が起きる?)
痛みの軽減
痛みに関わる神経終末への作用や、痛みの抑制機構(ゲートコントロール)を通じて痛みを和らげます。
修復の促進
血流改善・血管新生、幹細胞の活性化、成長因子の放出などを通じて治癒反応を後押しします。
抗炎症作用
炎症性サイトカインの調整により慢性炎症の改善に役立つとされています。
主な適応(対象となる症状)
当院では、集束型の特性(骨・腱など”硬めの組織”や深部を狙える)を活かし、状態に応じて適応を判断します。
慢性腱症(腱・腱付着部の痛み)
- 手の腱鞘炎(ばね指)など
- 肩関節周囲炎
- 筋筋膜疼痛症候群(腰、くび)
- 足底筋膜炎(踵骨棘の有無を問わず)
- アキレス腱症
- 膝蓋腱症(ジャンパー膝)
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)/内側上顆炎(ゴルフ肘)
- 大転子部疼痛症候群
- シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
- 石灰化を伴う肩腱板炎(石灰沈着性腱板炎)
骨病変(治癒促進を狙う領域)
- 骨癒合遅延/偽関節
- 疲労骨折(腰椎分離症、中足骨骨折など)
- 関節変形のない無血管性骨壊死
- 関節変形のない離断性骨軟骨炎(OCD)など
変形性関節症(痛みの原因が骨側にある場合など)
- 変形性膝関節症・股関節症など(状態により適応を判断)
治療の流れ・回数
診察・評価
症状経過、圧痛、動作、必要に応じて画像検査
治療計画の説明
効果・回数・注意点・費用
照射
エコーや圧痛点、画像所見を参考にターゲットを定めて照射
経過確認・効果判定
痛みの変化、必要に応じて画像フォロー
施術時間の目安:約15分
回数・間隔の目安
一般的に2〜3回の繰り返し治療で効果が確認されることが多いとされ、まずは3回を基本として効果判定を行います。
目安のスケジュール例
- 2週間に1回 × 3回(部位により調整)
- 必要に応じて、その後2〜4週に1回で継続
※痛みの改善と組織修復にはタイムラグがあるため、痛みが軽くなっても早期に負荷を上げすぎないことが重要です。
料金
保険診療(難治性足底腱膜炎のみ対象)
足底腱膜炎でかつ、内服薬・湿布・インソールなどによる保存治療を6ヶ月以上行っても痛みが改善しない難治性の場合のみ、保険診療の対象になります。初診料・再診料・検査料等が別途かかります。
| 窓口負担金(初回のみ。3回程度照射) | |
|---|---|
| 3割負担 | 15,000円 |
| 2割負担 | 10,000円 |
| 1割負担 | 5,000円 |
| 自費診療 | |
|---|---|
| 1部位 | 11,000円 |
注意事項・禁忌
痛み・副反応・治療後の注意
照射中の痛み
痛みや不快感が出る場合があります。反応を見ながら出力を調整します。
起こり得る反応(多くは一時的)
赤み、腫れ、だるさ、軽い痛みの増減など。
当日のご注意
激しい運動は避けてください。照射部位を氷で冷やす(アイシング)ことは避けてください。
受けられない方(禁忌)/慎重な判断が必要な方
- 治療部位の悪性腫瘍
- 妊娠中(胎児部位)
- 重度の凝固障害
- 肺への照射(高エネルギー集束型の禁忌)
- 脳・脊髄への照射(相対的禁忌を含む)
※最終的な可否は、診察・検査結果をもとに医師が判断します。
よくある質問
効果はいつ出ますか?
A:直後に痛みが軽く感じられることがありますが、一般的には2〜3回で変化を実感する方が多いとされています。
1回でも意味はありますか?
A:1回で一時的に軽くなることもありますが、効果を引き出すには複数回が推奨されています。
保険は使えますか?
A:難治性足底腱膜炎に対して保険適用となる場合があります。適応や費用は診察時にご案内します。
施術中は痛いですか?
A:痛みや不快感が出る場合があります。出力は反応を見ながら調整しますので、担当者にお伝えください。
スポーツはいつから再開できますか?
A:当日の激しい運動は避けてください。翌日以降、痛みの状態を見ながら段階的に再開していただきます。医師にご相談ください。
※治療効果には個人差があります。これらの情報は治療の考え方の参考であり、特定の効果を保証するものではありません。