自費診療について

末梢神経ラジオ波焼灼療法

末梢神経ラジオ波焼灼療法について

変形性膝関節症の「つらい痛み」に対し、アキュリアンとAI機能搭載エコーを組み合わせた高精度な神経アプローチで、長期的な痛みの軽減へ。

クーリーフで知られる末梢神経ラジオ波焼灼療法は、局所麻酔下に、膝関節の「上内側神経」「上外側膝神経」「下内側膝神経」の3つの神経を高周波による熱で焼灼します。痛みの信号を伝わりにくくする治療であり、保存療法と手術療法の”中間”に位置する選択肢として、従来治療で十分な改善が得られない方に検討されます。

当院の特徴「アキュリアン+AI機能搭載エコー」

当院では、より安全で確実な治療を提供するため、最新医療機器であるメドトロニック社製の高性能ラジオ波焼灼システム「アキュリアン(Accurian)」と、AI機能を搭載した超音波診断装置(Samsung V5)を併用しています。

当院が最新機器にこだわる理由

高精度な温度管理で「ムラのない確実な効果」

独自のアルゴリズムにより、治療中の温度や組織の抵抗値を高精度にモニタリング。ターゲットとなる神経に対して正確かつ一定の温度を保ち、安定した痛みの軽減(焼灼効果)が期待できます。

複数神経の「同時アプローチ」で身体的負担を軽減

膝の痛みに関わる複数の神経を治療する際、アキュリアンは最大4つのプローブ(針)を独立して同時に制御。1本ずつ順番に治療するよりも効率よく処置を進めることができ、患者様の治療時間と身体的負担を大幅に軽減します。

AI機能搭載エコーを併用した高精度な位置確認

膝周囲の神経や血管、針先の位置関係を超音波でリアルタイムに確認しながら処置を進めやすくなります。解剖学的な個人差を踏まえたアプローチがしやすくなり、より的確な神経ターゲティングに役立ちます。

こんな方におすすめ

  • 変形性膝関節症の痛みが数か月以上続いている。
  • ヒアルロン酸注射や内服などの保存療法では効果が不十分。
  • 手術はできれば避けたい/高齢や持病などで手術が難しい。
  • 痛みが強く、リハビリや運動療法を進めにくい。

この治療で期待できること

  • 痛みの信号を”遮断”し、動ける時間をつくります。
  • 本治療は、膝関節の変形そのものを治す治療ではありません。
  • 痛みを軽減することで日常生活の負担を下げ、リハビリや運動療法を前に進めやすくすることが期待されます。

治療の対象

主に、変形性膝関節症による慢性的な膝の痛みで、保存療法の効果が乏しい方が対象となります。
まずはテストブロック(効果判定)を行うことがあります。痛みの神経近くへ少量の局所麻酔薬を注射し、痛みが半分以下に軽減するかを確認します。この結果をもとに、治療の適応を慎重に判断します。

治療の流れ

ラジオ波焼灼(当日施術)

ベッドに仰向けになり、脚を消毒後、局所麻酔下にプローブを挿入し、ラジオ波で知覚神経を処置します。日帰りで行える治療です。

治療後(リハビリ・運動療法)

痛みが軽減したタイミング(”痛みの窓”)を活かして、可動域改善・筋力トレーニングなどを段階的に進め、再発予防と機能回復を目指します。

所要時間の目安

片側 約30分前後 来院から約1時間を目安にご帰宅いただけます(観察時間を含む)。

大規模研究で実証された効果

効果持続の目安

6か月〜1年以上にわたり痛みが半分以下に軽減する方が多く、特に長い場合は2年にわたり効果が持続することがあります。

ヒアルロン酸注射よりも高い効果

従来のヒアルロン酸注射と比較した研究では、ラジオ波焼灼療法を受けた患者様の65%が、治療から1年(12ヶ月)経過しても痛みが半分以下に軽減したと報告しています。

効果は「最長2年」持続

追跡調査の結果、治療から1年半(18ヶ月)後には69%、2年(24ヶ月)後でも63%の患者様が、痛みが半分以下になる効果を維持していました。

膝の動きや「生活の質」も向上

痛みだけでなく、膝の動かしやすさや日常生活の質(QOL)も治療後2年間にわたって良好な状態が保たれることが確認されています。

高い安全性

最長2年間の経過観察において、この治療に起因する重大な副作用や合併症は報告されておらず、安全性の高さも確認されています。

(出典)Chen AF, et al. BMC Musculoskelet Disord. 2020. Lyman J, et al. Pain Pract. 2022.

注意点・合併症・副反応

注意点

治療効果には個人差があります。痛みが落ち着いた後に、リハビリや運動療法を組み合わせることが、長期的な改善に重要です。

合併症・副反応

重篤な合併症は報告されていません。局所麻酔に関連する反応(アレルギー等)、出血、やけど、痛みの一時的増悪などが起こりうることがあります。

治療当日〜数日の過ごし方

当日はお風呂は避け、シャワーは可能です。当日の激しい運動は控え、翌日以降に段階的に再開してください。

保険適用について

本治療は、日本国内で保険診療が可能な治療です。適応条件や自己負担額については、診察時に詳しくご説明いたします。

受けられない/慎重な判断が必要な方

  • ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)を使用されている方
  • 局所麻酔薬アレルギーがある方
  • 治療部位の感染、重度皮膚疾患がある方
  • 悪性腫瘍の治療中の方
  • 妊娠中/出産直後の方

※最終的な可否は、診察・検査結果をもとに医師が判断します。

よくある質問

手術や注射が不要になりますか?

A:痛みの軽減が期待できる一方、効果には個人差があり、お薬や注射を併用する場合もあります。

麻痺は起きませんか?

A:本治療は膝の痛みを伝える感覚神経(知覚神経)を選択的にターゲットとし、運動神経は焼灼しないため、原則として麻痺は生じません。焼灼前にテストの電流を流し、運動神経が関与していないことを確認した上で安全に処置を行います。

曲がった脚(変形)は治りますか?

A:本治療は痛みを軽減する治療であり、骨の変形を矯正する効果はありません。

当日は絶食が必要ですか?

A:不要です。通常通りお食事をとっていただけます。

治療の効果はいつ頃から感じますか?

A:効果の感じ方には個人差がありますが、一般的には数日〜数週間で変化を実感する方が多いです。最終的な効果の判定は1〜2か月後に行うことが一般的です。

保険は使えますか?

A:本治療は日本国内で保険診療が可能な治療です。適応条件や自己負担額については診察時にご説明します。

※治療効果には個人差があります。これらの情報は治療の考え方の参考であり、特定の効果を保証するものではありません。